カンボジア

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2003年8月に、またカンボジアを訪れました。それを機会に、

というページも作ってみました。こちらも是非ご覧ください。
コンパクトですが、わかりやすいです。

プノンペン

プノンペン

ポルポト時代の混乱から立ち直りつつあるものの、まだまだ発展途上。見所は、王宮、シルバーパゴタ、国立博物館、ワットプノン、セントラルマーケット、トゥールスレン博物館、日本橋(通称)、トンレサップ川等。
王宮では、豪華な即位殿や財宝の数々が見られる。
国立博物館は、建物も立派だが、中のクメール文化を代表する展示物は、見事(屋根裏のこうもりは少々うるさい)。
トゥールスレン博物館では、ポルポト時代の悲惨さが実感できる(大人向)。

  シェムリアップ

大回りコース

大回りコースは、アンコール地区の北東にある遺跡群。
最初にアンコール遺跡に入る時に、遺跡料金所でパスポートを作ります。
記念品にもなりますから、出来のいい写真?を準備しておきましょう。
準備不十分の場合、下のようになってしまいます。

最初はプレ・ループ。961年にラジェンドラヴァルマンによって建てられたヒンドゥー教寺院。偽扉、デバター像、繊細な彫刻、死者を荼毘に付したとされる石槽、遠くに見えるアンコール・ワットが見所。

      


大回りコース2つめは、東メボン。ラジェンドラヴァルマンが、952年建造。大貯水池、東ラバイの中央にかつてはあった。

大きな象の石像、立派な偽扉、漆喰を接着するために使ったとされる無数の穴(地元の人は勝手にルビーや、ダイヤが埋めこまれていたと信じている)などが見所。

象の石像は、記念写真スポットです。


大回りコース3つめは、タ・ソム

この順番で回ると、初めて四面仏に出会います。
アンコール王朝絶頂期の12世紀末に、ジャヤヴァルマン七世によって建てられた仏教寺院で、かつては僧院だったところ。

デバター像や、塔門が見所でしょう。中には、今にも崩れそうなものもあります。

大回りコース4つ目は、ニャック・ポアン
やはり、12世紀末に、ジャヤヴァルマン七世によって作られた仏教寺院。中央祠堂の周りを池が囲み、その外をまた4つの池が囲むユニークな構造。
乾季に行くとご覧のとおりで、中央祠堂の周りは
水がほとんどありません。
中央の池から四方の池に水が泉のように流れ込む部分が、人、獅子(ライオン)、牛(馬?)、象の口の形になっており、ユニーク。
ナーガ(蛇の神)と馬に似たヴァラーハが不思議。
煎じ薬を池に満たしていたとのこと(”歩き方”では、治水の象徴と書いてあるが、ガイド学校では、病院と習ったとガイドさんは言ってました)。

大回りコースの最後が、プリア・カン
やはり鎌倉幕府と同時期の、12世紀末にジャヤヴァルマン七世によって建てられた、仏教寺院。
”聖なる剣”という意味で、チャンパ(ベトナム)軍に勝ったことを記念して建てられ、ジャヤヴァルマン七世の菩提寺とされる。
崩壊が激しく、修復中。蒸し暑い中、瓦礫を踏み越え、よじ登って見なくてはならない。
奥に、ジャヤヴァルマン七世の婦人像伝えられるデバター像があるが、ガイド無しでは、行き着けないだろう(地元の人の信仰の対象になっており、狭い所を通ることから混み合っている)。

ヒンドゥー教徒に、王の死後破壊されたため、仏像が、壊れている。
リンガ、ナーガが並ぶ様子はさすが。

小回りコ-ス

小回りコースは、アンコールの東側の中心に近い遺跡群。
小回りコ-スの一つ目は、トマノン
スールヤヴァルマン二世に建てられた(12世紀初頭)ヒンドゥー教寺院。
左に中央祠堂、右に拝殿とういうシンプルな造り。
南に対象的に、チャウ・サイ・テヴォーダ遺跡があるが、現在修復中。
デバター像は、あちこちにきれいに残る。

小回りコ-ス2つめは、タ・ケウ
11世紀初頭にジャヤヴァルマン五世によって建てられた、ヒンドゥー教寺院。
”クリスタルの古老”という意味で、アンコール・ワット造営の試金石とされる。
途中で建造が中止された様子、連子状窓など、興味深い。規模も大きい。
崩れた石がナンバリングされて、積んである。ここも修復中なのでしょう。
宇宙を感じさせる前衛的な造り。

小回りコース3つめのタ・プロームは、1186年に、ジャヤヴァルマン七世によって建てられた仏教寺院。スポアン(溶樹)が包み込む遺跡。
小回りコ-スの目玉。遺跡の大きさ。自然の凄まじさ。人の小ささがポイント。
遺跡が主役か、自然が主役か?

左の木は、白蛇と言われている。

右の木は、左に伸びた部分が蛇、右上に上がった部分がワニ、中央が鳥の足と言われている(わかるかな?)。









バンテアイ・クディは、王の沐浴のための池と言われるスラ・スランの向かいの寺院。
12世紀末の建設で、当初ヒンドゥー教寺院として建設されたものを、仏教寺院に改修したもので、かつて僧侶の教育施設であったと言われる。
現在アンコール遺跡国際調査団が調査中。足場用の白い縄が、塔を取り巻いている。
上智大学を中心とした調査団が活躍して
います。



アンコ-ル・ワット

いよいよメインのアンコール・ワットへ到着(その前に昼寝タイムあり)。
アンコール・ワットは、スールヤヴァルマン二世によって、12世紀前半に建てられたヒンドゥー教寺院。
規模といい、建物の美しさといい、繊細なレリーフといい、群を抜いている。
多くの寺院は、東向きだが、アンコール・ワットは、ヴィシュヌ神に捧げられた寺院であると同時に、スールヤヴァルマン二世の墳墓でもあるため、西に向いている。
そのため、午後に見るのがよい。

誰でしょう。

北側の聖池越しに撮った、まさに、定番の図。乾季に行けば、このシーンはまず見られそう(暑さや食当たりででダウンしていなければ)。
観光用に、衣装を着て、馬に乗った記念写真を撮れるのもここ。
正面からと違い、5つの塔が全て見えるのが味噌(もちろん池に映った勇姿も)。左側に土産物屋も並ぶ。
2000以上もあると言われるデバタ-像、巨大な塔、第一回廊のレリーフなど見所は尽きない。
レリ-フの解説を聞くなら、ビデオがいいかも。浮世離れした、不思議な、でも心引き付けられる物語の数々。

日の出に、アンコール・ワットに出かけるのも、
人気(観光客に)。
確かに、最初は、星空が見えるし、観光客も少ないし、一見の価値はある。

何度訪れても、奥の深いアンコ-ル・ワットでした。
中央祠堂が、メ-ル山(須弥山)、周囲の回廊がヒマラヤ連峰。環濠は、無限の大洋を意味していたと言われています。
ただ、上にのぼる場合は、少し覚悟が必要です。
地元の人は、子連れも、お年寄りも関係なく登っていましたが。

プノン・バケン

プノン・バケンは、夕陽の名所。10世紀始めに、ヤショヴァルマン一世によって建てられたヒンドゥー教寺院で、アンコール三聖山の一つと言われる丘の上に建つ。
象で登る方法もあります(歩くと結構たいへん)。
遠くにアンコール・ワットを臨む方向も人気ですが、反対側の西日が落ちるのを眺める人の方が多かったかな。
内戦時は、格好の砦として使われていたところでもある。

バンテアイ・スレイ

バンテアイ・スレイ
は、967年に、ジャヤヴァルマン五世の摂政役、王師ヤジュニャヴァラーハにより、ヒンドゥー教寺院として建てられた”女の砦”という意味の寺院ですが、その赤色砂岩に映える繊細なレリーフは、別格の優美さ。
また、アンコール中心部から、30キロくらい離れており、その途中のカンボジアの人々の生活振りも忘れ難いものです。
ただし相当の悪路ですので(2001年1月現在。タイヤもパンクしました)、現地の人に様子を聞いてから出かけましょう。

右のデバタ-像は、”東洋のモナリザ”と言われる美しいものですが、目立たないところにあるので、見落としのないように。
下は、カイラス山の上のシヴァ神とその妻ウマと、カイラス山を動かそうとしている魔王ラーヴァナ。他にも興味深い浮彫り(レリーフ)がたくさんあります。























アンコール・トム

アンコール・トムは、大きな町の意で、ジャヤヴァルマン七世のクメール王朝最盛期の中心地ですが、遷都とともに忘れられ、石の建築物しか残っていません。
象のテラスは、王が象の闘いを見たと言われているところで、そこをまっすぐ行くと、勝利の門に行き着きます。象のテラスはガルーダ達に支えられており、象をデザインした柱等もユニーク。その奥にピミアナカス(王宮)があります。

その横に、6年にわたる大修復中のバプーオンがありま
す。
ウダヤーディティヤヴァルマン二世により、11世紀中頃に
建てられたヒンドゥー経寺院で、空中参道等、ユニークな
構造を持っています。
ナンバーリングされた無数の瓦礫を見ると、気の遠くなるような修復作業であることがわかります(かつてはバイヨンより大きかったとのこと)。

南大門も、塔門の四面仏はもちろん、両側に、神々と阿修羅がナーガ(蛇神)の胴体を引き合う54体の像があり、こちらも見ごたえあり。今も、ごく自然に一般道として使われています。




バイヨン寺院

バイヨン寺院
は、ジャヤヴァルマン七世に12世紀に建てられた仏教寺院で、アンコール・トムの中の代表的な寺院。遠くから見ると、石を積み上げた山の様に見えるが、中に入ると、仏塔が無数に掘られているのがわかる。その中でも有名なのが、200リエル札の図柄にもなっている”クメールの微笑み”(右)。


上は3つの四面仏が並ぶポイント(これもガイドがいないとなかなかわからない)。


回廊のレリーフ(上)も、当時の戦闘の様子、庶民の暮らし振りが描かれていて、面白い。
ただ、繊細さは、アンコール・ワットが上?

おまけ

もう1日あれば、ロリュオスに行くところですが、夕方シェムリアップ出発ということで、通常行かない小さな遺跡に行きました.
ワット・アスヴィアは、僧侶村の中にある遺跡。アンコール・ワットを造営した残りの石で作られたと言われているが、なぜか途中で建設が止まっている。




ワット・プレア・エインコセイは10世紀に作られた古い寺院。内側の壁にクメール文字が残るが、現在二人しか(内一人は、日本人とのこと)しか読めません。文字自体は今も使われているのに、文が読めないとは不思議な話。
隣は小学校ですから、授業風景(校舎、教師不足で、午前と午後の二部制)も見れます。近くに、アーティザン・ダンコールという孤児の方々が石像等を作っている工房がありますので、興味の有る方にはお勧めです。土産にもGOOD!







終わりに

なかなか行く機会のないカンボジアですが、普通に行動すれば危ないこともなく、暑さにさえ負けなければ、満足℃100%。是非、バンコック、シンガポール、マレーシア、ベトナムとセットで訪れてみては、いかがでしょうか。








プノンペン、トンレサップ川の朝日。