宗廟は、朝鮮王朝歴代の王、王妃を祭った霊廟で、14世紀に建てられ、その後500年に渡って増改築されてきました。
高麗の武将であった李成桂(イソンゲ)(太祖(テジョ))が、ソウルに都を移し(李氏朝鮮の始まり)、仏教に変えて、南宋の朱熹によって体系化された朱子学を浸透させました。朱子学は、祖先崇拝と礼儀を重んじる考え方で、この王と王妃を祀る宋廟などが建設されました。
儒教色の濃い建物ですが、やはり、豊臣秀吉の侵攻時に、その大半が破壊されました。
その後、17世紀に再建され、19世紀に現在の姿になりました。現在は、ユネスコ世界遺産にも指定されています。
毎年5月の第一日曜日に宗廟祭礼(チョンミョジェレ)が、王朝の末裔達によって行われますが、この祭礼自体も、国の重要文化財に指定されており、その模様は、パネルで展示されています。
宗廟の正門である蒼葉門(チャンヨンムン)。 廟らしく、落ち着いた佇まいです。 |
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門を入ると、長い石畳が続きます。石は、瓦のような素材でできています。 石畳は、祖先の霊が通る神道とされ、3列になっており、真ん中を歩けるのは、王様だけだそうです。 |
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宗廟にある、ユネスコ世界遺産の碑。 | |
正殿の前には、祭礼の前に、身を清める建物が再建されています。 | |
宗廟に祀られている、王、王妃の名が紹介されていました。 | |
正殿(チョンジョン)正面。横幅が、101mあり、19の小部屋には、王様の位牌が安置されています。 あまりにも幅広い建物なので、端に行くか、広角レンズを使わないと、一枚の写真には収まりません。 正面に見える道が、祖先の霊が通る神道(シンド)です。 |
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正殿の左側。右側も同様の構造で、左右対称になっています。 | |
正殿。朱塗りの柱が見えます。 正殿の内部には、神位(木牌)を泰安する部屋が並んでいますが、普段は、公開されていません。 |
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宋廟を見てから、時間が少しあったので、青瓦台(チョンワデ、大統領府)に行きました。 これは、近くの広場にある大太鼓。 韓国の大統領府である青瓦台(チョンワデ)の前もバスで通りましたが、警戒厳重で、写真も不可でした。予約すれば、一部内部の見学はできるようです。 この広場からも、青瓦台がちらっと見えます。 結構、人気のスポットのようで、たくさん観光客がいました。 ソウル市内観光で、青瓦台とある場合、たぶん、ここから遠くに見ることになると思います。 |
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遠くに、青瓦台が見えるのだが..... | |
青瓦台広場のモニュメント。 右の建物は、迎賓館だったと思います。 |
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ソウルの日本橋(道路の起点)と聞いた気がするのですが、忘れました。 | |
韓国銀行の建物。 韓国銀行は、大韓民国の中央銀行です。 中央銀行の建物は、どこも立派です。 日本橋の近くに、日銀があるのと似てますね。 |
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国会議事堂(クッケウィサダン)。 1975年に建設された、堂々としたものです。 |
ソウル支庁舎(ソウルシチョン)。バスの中からの写真で、すいません。 建国記念日の、国旗のデザインの飾りが取り外されているところでした。 日本統治時代には、府庁舎として使用されていました。 |
右は、LGビルで、69階建てだそうでした。 |