韓国 駆け足 バスツアー A Quick Bus Tour of the Korea                                                 

慶州の天馬塚 Cheonmachong in Gyeongjuチョンマチョン

最初に訪れた世界遺産が、慶州の古墳公園です。今回訪れた所では、一番古く、高句麗、百済、新羅の三国時代に、新羅の中心だったところです。その後、新羅が朝鮮半島を統一したので、朝鮮の最初の首都になったところと言えるかもしれません。日本で例えれば、奈良のようなところでしょうか。伝えられるるところでは、紀元前57年から950年まで、ということで、千年間都でした。
昔は、人口100万の大都市でしたが、今は、30万人ぐらいの中規模都市になっています。釜山からは、約70kmのところにあります。桜が有名で、春には、桜マラソンと称し、多くの日本人ランナーが参加した盛大な大会が催されるそうです。泊まったホテルは、中心部から外れたリゾート地のようなところにありましたが、これといった産業もない中、世界文化エキスポをしたり、民族村を建設したりと、文化面での町おこしを図っているようでした。アメジスト(紫水晶)の産地としても有名で、ツアーだと工場に訪問することになるケースが多いようです。

最初に訪れたのが、慶州の古墳公園(コブンコウォン)。約3万7000平方メートルの、広大な公園です。
ユネスコ世界遺産に指定されています。
新羅時代の王様のお墓がたくさんあります。
新羅時代は、4世紀に起こり、三国時代を勝ち抜き、676年に、初めて朝鮮半島を統一しました。
日本は、百済を応援して、新羅に大敗しました。新羅は、唐の応援を得て百済と高句麗に勝利し、その後唐を排除し、朝鮮半島の統一をなしとげたのです。
7基の王陵と23基の古墳があり、赤松林と池が、趣を加えています。マツタケはとれないそうです。
被葬者が判明しているのは、一つだけなのだそうです。
古墳が点在する様子を見ると、西安や、奈良を思い起こします。
これは、双子の古墳(双墳)です。
皇南大塚と呼ばれており、高さ25m、底辺の直径が83mもあるそうです。5〜6世紀のものと推定されています。
広大な公園で、芝刈りがたいへんなのだそうです。
1973年の発掘時に、天馬のデザインの白樺製の鞍が見つかったことから天馬塚と呼ばれている古墳です(高さ27.7m、長径47m)。この古墳のみ、内部が見学できます。
中には、ここで、発見された宝物のレプリカ(本物は、ソウルの博物館や、慶州博物館で見ることができます)が展示されています。特に、純金と勾玉でできた王冠は、韓国のお宝NO1です。5〜6世紀のものと考えられています。
また、当時の王様が埋葬された状態を再現してあるので(東枕)、発掘当時の古墳内部の様子を目の当たりにすることができます。
宮内庁が、日本の古墳の発掘を禁止しているのは、これらの古墳との比較研究が進むことを恐れているのかもしれません。日本人は、どこから来たのでしょうか。
古墳公園の中では、最大の古墳です。
ちなみに、”稜”は、葬られている王様の名がある時に、”塚”は、葬られている王の名がない時に使うのだそうです。
かつては、古墳とは知らず、普通の山だと思って、上に多くの墓が多く作られていたそうです。