韓国 駆け足 バスツアー A Quick Bus Tour of the Korea

利川民族陶芸村 Ichon

さらに、北西にバスは進み、大田(テジョン)の町の隣にある、儒城(ユソン)温泉というところが二泊目の宿泊場所になりました。
そこから北上し、ソウルに向かって行く途中に、利川(イチョン)という、陶芸家が集まっている村があり、そこで、陶芸の現場と見学することができました。ひじょうに、手の込んだ芸術性の高い陶磁器がここで作られています。

儒城(ユソン)のホテルに向かう途中で見た、高麗人参畑です。
貴重なもので、本当に大切に育てられています。
高麗人参を保護するための黒いネット?で覆われているので、中を見ることはできませんでした。
赤人参が人気で、副作用もないそうです。
土の栄養分を多量に消費するので、3年間育てると、当面その畑は使えないそうです。
儒城(ユソン)で宿泊したホテル。結構有名らしいです。
隣町の大田(テジョン)で、ワールドカップの試合が行われることになり、急遽造られたホテルで、韓国の選手団が宿泊しました。
韓国では最も古くから知られている温泉だそうで、日本の温泉のようなお風呂があるのですが、ガイドさんに注意されたのは、湯舟にはいる前に体を隅々まで洗うことです。これを、怠ると、すごい勢いで、怒られることがあるそうです。確かに、きれいな温泉でした。もちろん浴衣禁止。シャンプーなどもありません。
垢すりコーナーも併設されているので、すっかり日ごろの垢をすり落としてもらいました?ガイドさんの話によると、子供の頃から垢すりが習慣になっていて、一ヶ月もしないと、気持ちが悪くなってくるそうです。ガイドさんが潔癖症だったのかもしれませんが。
ちなみに垢すりができるところは、”火汗蒸幕(ハンジュンマク)”という看板が出ています。サウナのようなもので、石造りの部屋で、汗を流してから、ベッドで、糸瓜(ヘチマ)で、頭の先から足の先まで、こすってくれます。顔パックもついていますので、日本に比べれば割安な感じがします。

大田は、日韓ワールドカップで、韓国チームがイタリアに対し歴史的な勝利を収めた町で、当時の韓国チームのサインボールが飾ってありました。
一つの部屋を展示室としていて、他にも様々な展示がありました。
これは、何でしょう。
韓国の勝利を祝うファンの群集(ソウル市内)の写真です。
真っ赤です。浦和レッズ以上です。
大田のサッカー競技場です。
日韓ワールドカップの際、建設されました。
イタリア戦のおかげで、韓国内でも、有数の競技場になっていますが、各地に作られた立派な競技場の維持費が、財政的に大きな負担になっているそうです。
日本でも、ネーミングライツを売却する等工夫をしています。
横浜の、ドイツvsブラジルの決勝戦が行われた競技場は、ニッサンスタジアムになりました。
これは、韓国の新幹線KTX(コソクチョルト、高速鉄道)の高架。
ヨーロッパの技術を使って造られ、最高時速324kmで、釜山とソウルを、2時間半で結んでいます。
トンガラシ畑。
流石、韓国。そこらじゅうにあります。
利川に到着。おいしいお米が採れる土地柄で、夏暑く、冬寒い気候なのだそうです。今は、陶芸の村として有名です。利川陶芸村(イチョン・トイェチョン)と呼ばれていうます。
お邪魔したのは、その中の、寿安窯さんでした。張英安先生の窯です。。日本でも、韓国でも、多くの個展を開催されている方です。
二重底の壷で、気が遠くなりそうな作業です。一つ一つの穴を丁寧に掘っていきます。
これから、釉薬を塗って、焼く訳ですから、最後の最後まで、気の抜けない作業が続きます。
登り窯を横から覗いたところです。
どうやって、焼き加減を調節するのかわかりませんが、熟練を要する作業であることは、確かです。
ちゃんと割れないで焼きあがるか、色はちゃんと出ているか。
釜から取り出す時は、さぞドキドキすることでしょう。
成功率は、45%だそうです。焼くと縮み、その時、ひび割れが発生する可能性があるそうです。
登り釜を下から見上げたところです。
生まれて初めて本物を見ました。
利川(イチョン)は、陶芸で有名な村で、ソウルからの日帰りツアーも組まれているようです。
これは、寿安陶芸名品館(高級陶磁器売り場)です。
裏が、工房と、登り窯になっています。
確かにすばらしいものがたくさん売られています。
後は、予算と根性次第。
工房の中は、作りかけの作品がたくさん置いてあり、先生と弟子が、チームで、作業を行っています。
購入した香炉です。
ピンから切りまで、いろいろな作品が売られていますが、これは、小物の中では、芸術性が感じられるもので、二重底になっているのと、とってのデザインと、渦巻きのデザインの組み合わせが気に入りました。
やはり、高麗青磁(コリョチョンジャ)が一番馴染みがありますし、個人的にも、一番美しいと思います。もちろん、白磁や、カラフルなものも売っています。青磁の方が手間もかかるようで、白磁は、庶民向けのようです。
購入すると、張先生が、箱にサインをしてくれます。
これは、土産用に購入した茶碗です。白い部分は、違った材質の土(化粧土)を埋め込んであるので、見かけよりも、手がかかっています。

      

イチョン