世界文化遺産に指定されている水原華城です。ソウルから、30分ぐらいのところにあります。
李王朝22代の王、正祖が、無実の罪で、若くして亡くなった父を悼み(おじいさんと孫の争い)、墓所を当地に移すとともに、ソウルからの遷都を計画した城郭で、1796年に完成しました。水原(スウォン)は、カルビ発祥の地としても有名です。
結局遷都は、孫が早世したため(毒殺と疑われている)実現しませんでしたが、当時の資料が残っており、その資料を元に、1975年より、復元工事が進んでいます。
城内は、広大で、中には、一般市街地もあり、全部見るのはたいへんです。ポイントを絞った見学がいいと思います。
城郭が、城壁のポイント毎に再建されていて、当時の様子を彷彿とさせます。
但し、ほとんどが再建されたもので、園内は、見学用の列車が走っていたり、いろんなショーをやっていて、ややテーマパーク化しているので、時代をしみじみと感じたい方には、やや違和感があるかもしれません。
時間の関係で、バスから降りて、歩いて見たのは、東北門の周辺でした。 城と言っても、日本の城とは、ずいぶん趣が異なり、中国や、西洋の影響を強く感じさせます。 |
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バスを降りたところから、東将門(右上)を見上げたところです。 やや、観光地化した感じは、否めません。 |
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蒼竜門(チャンニョンムン)。 ここからお散歩のスタートです。 この門は、朝鮮戦争時に焼失したものを再建したとのことでした。 |
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城壁に登ると、城の内側と外側が一望できます。 なかなかいい眺めです。 |
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蒼竜門(チャンニョンムン)。 堂々とした堅牢な造りです。西洋文化を受け入れた清の影響が濃い建築と考えられています。 |
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蒼竜門の内側には、綺麗な彩色が施されていました。この彩色も、中国系の文化の影響かと思われます。 | |
蒼竜門(チャンニョンムン)から、東北空心墩(トンフツコンシムドン)を眺めたところです。大きな門は、四つあります。 城壁が、くねくねと続いています。 見える道路は、城内に入る時に通ったメインストリートの一つです。 |
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東北空心墩(トンフツコンシムドン)から、南西を臨んだ様子です。 城壁が続き、手前に見える建物が、東将台です。 奥に山が見えますが、山麓に築かれたお城であったことがわかります。 八達山と呼ばれ、城壁は、山の中を縫うように続いていて、広大な城でした。 城内には、現在の普通の生活が営まれている街がありますが、一方再建も進んでおり、華城行宮という宮殿は、韓流映画のロケにも多用され(この城にかかる話もドラマ化されている)、本城内でも、随一の人気スポットになっているとのことでした。 古城の再建と、現実の生活との折り合いが難しいとのことでした。 |
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壁には、矢を射るための穴があります。 | |
東将台。 ここから、将軍は、兵士達の訓練する様を、見下ろしたといいます。 |
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東将台から見下ろしたところ。 兵士の訓練場なども再建されていました。 |
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東将門から見た城壁と東北空心墩(トンフツコンシムドン)です。 水原華城のほんの一部しか見られませんでしたが、相当広大ですので、満喫するには、丸一日かかるでしょう。 |