マラッカ ( Malacca ( MELAKA) )

マラッカは、海峡で、今も有名ですが、かつても東西貿易の要所でした。
ポルトガルに始まり、オランダ、イギリスの支配下にありました。今もその名残が、街のあちこちに残っています。
ちなみに、近代シンガポールの建国の立役者のラッフルズ(イギリス人)は、マラッカからシンガポールに来て、その後インドネシアのバタビヤ(今のジャカルタ近く)に、赴任しました。

マラッカ海峡 (Straits of Melaka)

宿泊したホテルからの眺めだが、近代的なショッピングセンター兼オフィスビルの方が印象深い。
マラッカ海峡は、ここなのだが、実際は、この辺からシンガポールを抜けるまで、長い距離、今も冷や冷やものの航海を続けなければならない。特に、海賊の問題は、深刻だ。事故も多発している。
マラッカ海峡の恐怖から逃れるために、マレー半島横断運河建設のアイデアもあると聞く。
三輪自転車 (Trishaw)

このデコレーションとエンターテイメントは必見。
乗るかどうかは、お任せ(見るだけでも、十分楽しめる)。
シンガポールや、ベトナムのものは、シンプルだ。
サンチャゴ砦 (Porta de Santiago)

1511年に、オランダとの戦いに備えるために、ポルトガルによって作られた砦跡。「ファモサ」とも呼ばれる。
ちなみに、マラッカの支配者は、ポルトガル⇒オランダ⇒イギリス⇒日本⇒イギリスと移った。
マラッカ文化博物館 (Cultural Museum of Malacca)

マレー王統記の記述を元に、復元された立派な木造建築。
今は、マラッカ文化博物館となっている。
インドネシアの建物と似ている。
セント・ポール教会 (St. Paul's Church)

ポルトガル支配時の宣教使たちの拠点。1521年に建てられた。
壁しか残っておらず、廃墟というにふさわしい。
フランシスコ・ザビエルの遺骨は、ここに9ヶ月安置された後、インドのゴアに移されたという。
日本の歴史とも縁の深い場所である。
セント・ポール教会内の石碑 (St. Paul's Church)

何が書いてあるのかは、わからないが、どくろのマークでわかるように、歴史を感じさせる逸品。おどろおどろしい。
セント・ポール教会前のフランシスコ・ザビエル像 ( Statue of St. Francis Xavier at St. Paul's Chuch )

フランシスコ・ザビエルが有名なのは、日本だけではなかった。
宗教を広めようとする情熱は、各教共通だ。
スタダイス(Stadthuys)

1650年にオランダ総督の居住用に建てられたマラッカのシンボル。
今は、歴史博物館、民族博物館が併設されている。
東南アジア最古のオランダ建築である。赤い壁の色が象徴的。
マラッカを代表する光景である。
スタダイス前の風車 (Windmill at Stadthuys)

スタダイスの前には、オランダ風の風車の飾りもある。
ここはマラッカ。
マラッカの街角 (Street in Malacca)

シンガポールで言えば、チャイナタウン。
海老茶色で統一された壁の続く様は美しい。
聖フランシス教会 (St. Francis Xavier's Church)

1849年にフランス人が建てた教会。典型的なゴシック様式。
でも、フランシスコ・ザビエルは名前だけ?
ババ・ニョニャ・ハウス (The Baba Nyonya Heritage)

トゥン・タン・チェン・ロック通り(Jl. Tun Tan Cheng Lock )というチャイナタウンにある。元は、オランダ人が住んでいた家に、ババ・ニョニャが移り住んだという。
ババは、中国からマレーシアに移り住んだ中国人(華人)のことを言い、ニョニャは、地元のマレー系の女性を言う。その子孫をペラナカン(Peranakan) と呼ぶ。
この呼び名は、シンガポールと全く同じである。
チェン・フン・テン寺院 (Cheng Hoong Teng Temple、青雲亭)

1646年に、中国から運んだ資材で、建てられたという。屋根の上の小さな動物や人の像が見えるだろうか。いかにも華人による華人のための寺院という感じ。
カンポン・クリン・モスク (Kampong Kling's Mosque)

18世紀後半の創建。手前は、白いミナレット(尖塔)。
奥の緑の屋根は、スマトラ様式のモスク。屋根は三層になっている。
同じモスクといっても、ずいぶんイメージが違う。
スリ・ポヤタ・ヴィナヤガ・ムーティ (Sri Poyyatha Vinayagar Moorthi Temple)

19世紀の初めに建てられたマレーシア最古のヒンドゥ教寺院。
海の博物館 (Muzium Samurdera)

マラッカを訪れた国々の船の模型が飾ってある。船を利用した博物館。
民族博物館 (People's Museum)

世界各地の奇習についての、博物館。
やや、興味本位?
カンポン・フル・モスク (Kampong Hulu's Mosque)

1728年に建てられたマレーシア最古のモスク。
尖塔とモスクからなるが、落ち着いた雰囲気。