ジョホール・バル ( Johor Bahru (JB) )

”ジョホール”は、この地域の名前。”バル”は、新しいという意味のマレー語。約1kmの橋(第一コーズウェイ)で、シンガポールと結ばれています。
この橋は、老朽化しており、特にマレーシアサイドから架け替え要求強いですが、シンガポールはあまり乗り気ではありません。そのため、マレーシアサイドの半分だけ立て替えるアイデアもあります。第一コーズウェイ沿いには、大きな3本の水道管が通っていますが、シンガポールの貴重な水源になっています。この水の値段を巡って、マレーシアとシンガポールはいつも喧嘩?をしています。日本軍は、この水道管を破壊すると脅して、当時シンガポールを統治していたイギリス軍を撤退させました。ひどい話です。
ジョホール・バルは、1855年にスルタンのアブ・バカールによって造られた街ですが、第二次世界大戦においては、日本軍の戦略拠点となりました。町には、アブ・バカール時代の建造物が残っていて、町のシンボルになっています。
良くも悪くも、シンガポールの繁栄の影響を受けている街です。

マレーシアの入国管理事務所 ( Immigration Control of Malaysia )

シンガポールからマレーシアへの入国は、陸路では、第一コーズウェイと第二コーズウェイの二通りがあるが、これは、メインの第一コーズウェイの様子。
ゴルフで行く時は、朝早いのでこのようなことはないが、日中は要注意。自動車、バス、バイク、人でごった返している。週末は、買い物に行くシンガポーリアンでいっぱい(物価は、ほぼ半分)。下手すると通過に2時間ぐらいかかることもある。
渋滞のいやな人は、第二コーズウェイを行きましょう。高くて、遠回りで、地元の人は、ほとんど使わないので、空いている。
バティック工場 (BATIK Factory) 

バティック(ろうけつ染め)の工場。
インドネシアやスリランカでも、同様の工場を見学した。
高いものは、結構高い。手間もかかっている。
マレー民族村 (Malay Culture Village)

いかにも南国風の果物。
これは、ジャックフルーツ。
東南アジアの果物の王様は、何と言ってもドリアンで、高級品は、とっても高い(日本では、ほとんど手が届かない値段になる)。においが独特で(くさい)、好き嫌いは大きく分かれる。また、アルコールと食い合わせをすると、具合が悪くなるので、要注意。動悸が激しくなり、動けなくなることもあるそうだ。
果物の女王は、マンゴスティンで、これは、もっとリーズナブルで、万人受けする果物である。
マレー民族村 (Malay Culture Village)

この実は、確かカカオ(チョコレートの元)だったと思うのだが。
この他にも、珍しいトロピカル・フルーツがたくさん見れる。
マレー民族村 (Malay Culture Village)

踊りや音楽も楽しめる。かなり庶民的で、学芸会の乗り。
楽器類も独特のものだが、インドネシアのものに似ている。
時計塔 (Clock Tower)

メインストリート沿いにある時計塔。その前はサッカー場になっている。
1998年に、日本サッカーチームがフランスワールドカップ出場を決めたスタジアムは、ここではない。ジョホール・バルの名は、この事件?で、日本人にも知られるところとなった。
アブ・バカール・モスク (Abu Bakar Mosque)

ジョホール・バルの象徴。
青の屋根と白の壁が美しい。四方のミナレット(尖塔)も美しい。中のモスクには、2000人ほどが入れるという。アブ・バカールによって1892年に造られた。
隣にジョホール動物園があるが、ほとんどファミリー動物園で、面白くない。元々スルタンの個人動物園だったらしい。
イスラム教の学校 (Islamic School)

アブ・バカール・モスクの隣には、イスラム教の学校がある。
立派な大学である。
イスタナ・ブサール (Istana Besar)

1866年に、アブ・バカールが創建したヴィクトリア様式の宮殿。
これも、青い屋根と白い壁が美しい建物で、現在は、博物館がメインになっている。
中には、様々な献上品が展示されており、明治天皇など、日本からの献上品もある。当時のスルタンの権威が偲ばれる。
現在もレセプションなどの公式行事に使われている。
州庁舎 (Johor State Office)

現在は、ジョホール州の州庁舎だが、かつて日本軍が、ここに司令部を置き、シンガポール侵攻作戦を立てた。
少し異様な建物である。不気味?
砂絵 ( Sand Art )

インドの正月近くだったので、行ったホテルで、砂絵が展示されていた。
インドの楽器をあしらった巨大な砂絵だ。
今まで見た最大の砂絵は、チベット僧による曼荼羅の砂絵で、15m四方ぐらいだった。作るのに、10名で一ヶ月を要したという。
ジョホール水道 (Johor Straits)

JB(マレーシア)からのシンガポール島の眺め。目と鼻の先。
マレー半島と、シンガポール島は、このジョホール水道で、分けられている。この水道には、橋がかかっているため、船の通り抜けはできない。
当然、この水道を泳いで渡ると不法入国になるため、厳重に海岸は警備されている。
遠くに見える煙突は、シンガポールの火力発電所のもの。