西蔵七日  SEVEN DAYS IN TIBET

第七日 (Day 7)

いよいよ実質最終日。ウルムチ空港から北京空港に飛びます。
この空港も、ひじょうに立派です。中国の空港というよりは、中央アジアの空港という感じで、飛行機の行き先も、”・・・・タン”行きというのがやたらに目立ちます。トルコ、パキスタン方面行きもあります。中国の西の果て大空港ということで、中国と中央アジア方面への、まさに玄関口になっているようです。
空港で、ニュースを見ていたら、雹が降ったりしたようですので、昨日は、よっぽど天気が悪かったということのようです。
機体は、B737-800で、ほぼ満席。飛行機の中では、景色に期待したのですが、雲が結構厚く、山はあまり見えませんでした。砂漠の中に、湖なども見えました。4 時間くらいのフライトですから、北京-成田間よりも遠かったかもしれません。

北京は、天気は、よかったのですが、気温は、0度近辺で、暖かいとは言えません。午後半日あったので、北京近郊で唯一行っていない世界遺産である周口店に行こうと思い、ホテルに相談したら、すぐアレンジしてくれました。運転手が二人いました(一人でいいと思うのだが?)

 周口店北京人遺跡



周口店は、北京原人の骨が見つかったところとして、世界史の授業でも必ず出てくる有名なところですが、肝心の北京原人の化石(最初に見つかった物)は、第二次世界大戦の混乱の中、行方不明になっています。昔、上野の国立博物館で、北京原人展というのがあって、北京原人の骨があるかと思ったら、一番最初に見つかったものは、レプリカだけで、唖然としたことがありました。
周口店は、北京から南西に数10km行ったところにあります。以前見た盧溝橋を横に見ながら、さらに南西行って高速を降り、西に入ったところ(17km)に周口店はありました。のどかな、山と畑に囲まれた地域です。

入場料は30元を支払い、上まで石段を上って行きますが、両側に周口店発掘に携わった人達の説明がパネルで展示されています。中国人とヨーロッパ人(スウェーデン、オーストリア、イギリス等)との共同発掘だったようです。1929年に、中国人であるハイ文中さんが発見しました。

上に着くと、発掘場所の案内と説明書きがありますので、ガイドがいなくても、見ることは可能です。ここは、ガイド付きの中国人の団体が多数来ていました。
最初に、北京原人が見つかった場所を見学。確かに、地層が何層にも重なっていて、相当深いところから見つかったことがわかります。
そこから、山頂洞人発掘場所など、他の発掘場所も見れるように整備されています。山頂洞人発掘場所からは、周りの景色も見れます。山頂洞人は、ずっと新しいタイプの人類と考えられています。

最後に、周口店遺跡博物館に行きました。そこで、見つかったサーベルタイガーなどの大型哺乳類の化石や石器類も展示されています。これらを見ていると、北京原人は、人ではなく、優秀なサルだったのではないかとも思えてきますが、サルと人間の違いって、何でしたっけ。世界遺産だけあって、こじんまりはしていますが、よく整備されていました。
ということで、世界遺産をもう一つ制覇しました。

ガイドの手違いで、ホテルの夕食がついておらず、50元渡されて、これでどうにかしろといわれ、面倒くさいので、結局、最後の夕食は、ホテル内の日本食にしましたが、ローカルっぽくて結構よかったです。ビールは、深セン製のアサヒでした。

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